預貯金が移動されているとき(265)｜相続相談弁護士ガイド無料相談Ｑ＆Ａ

相談内容

2017年08月29日佐々木さん

遺産使い込み

預貯金が移動されているとき

祖母（８４歳）存命中ですが、認知症が進んでいて遺言書等を新たに作成するのは厳しいかもしれません。
自筆の遺言が作成されており、その遺言の内容だと預貯金を平等に三等分することとなっているらしいです。
しかし、ゆくゆくの税金などの対策にと生前に伯母名義の預貯金口座に伯母からいくらかお金が動いているようです。
これを伯母のものとすると、不公平になると思うのですが、どうしようもないでしょうか？なにか方法があれば教えてください。

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弁護士からの回答

伯母の行動を遺産分割時に考慮する方法と止める方法があります

伯母が生前に預金を移した部分を生前贈与として、遺産分割時に考慮する方法（生前贈与分を遺産に組戻し、遺産分割を考える方法）と成年後見を申し立てて、財産を保全する方法がございます。
伯母がどのような意図でそのような行動を採っているかによって対応は変わると思います。
伯母が遺産分割時に生前贈与分を考慮して遺産分割に応じる見込みがあれば、公平な結果になります。
例えば、生前贈与２００万遺産１０００万であれば、遺産に組戻して１２００万円として分配し、伯母２００万ご相談者様４００万円となります。
伯母が財産の使い込みをするのであれば、伯母の行動を止めるために、祖母の財産の管理処分権を奪う必要があるので、成年後見を申し立てることが考えられます。