近くに住んでいる姉が、母のところに出入りしている

最終的な金銭の取得者はお孫さんのようですが、お姉様がお母様の通帳を預かって引出を行なっているということですと、一次的にはお母様からお姉様に贈与がなされているという形になるかと思います。
当該お姉様への贈与（金銭の引出）が一方的に利益を与えるものであり、他の相続人との公平性を害する場合には、特別受益として相続時に精算を行なう余地があります。この場合、お姉様への贈与分をお母様の相続財産に加算して計算することになります。
もっとも、贈与の理由が「父の相続の時に税金がかかったから」ということですが、例えばお母様が負担する相続税をお姉様が立替えたということなのか、具体的な経緯や内容が問題となるかと思います。
また、具体的な贈与額について、①お母様の存命中の段階では、お姉様との衝突も想定して、お母様の預金履歴の開示を求める方法が考えられます。②お母様が亡くなられたときは、金融機関及び支店名を確認の上、相続人の立場で金融機関に預金履歴の開示を求める方法が考えられます。ただ、相続発生段階でお姉様に十分な資力がない可能性もありますので、不安があるようでしたら、①の方法を選択する必要が生じるかと思います。

母の財産をどうするかは母の自由です。
それについて法的に制限することは出来ません。
後は、先の回答にあるように不公平に対して特別受益などを遺産分割協議時に主張していくしかないでしょう。
そのためにも、生前から贈与の事実を把握し、どういった方法で贈与がなされたのか、証明できる証拠を集めることが重要と考えます。