遺産相続専門の弁護士検索・法律相談ポータルサイト

遺産相続の相談件数 6097

遺産相続に強い弁護士 207

親の財産を相続したら知らなかった借金が発覚!免れる方法はないの?

334 Views
更新日:2024年01月29日
親の財産を相続したら知らなかった借金が発覚!免れる方法はないの?のアイキャッチ

親の相続手続きを無事終えてほっと一息入れたのも束の間…
親が生前抱えていた借金が発覚したという方は少なくありません。

実は、遺産相続でよくあるトラブルの一つなのです。
本記事では、財産相続を済ませた後に隠された借金が発覚した際の対応方法について解説します。

被相続人の借金があったら通常はどうなる?

基本的に相続というのは、現金や資産などプラスのものだけでなく、借金やローンといったマイナスの状況も受け継ぐことになります。

「借金なんて受け継ぎたくない」

大半の方が、そう思うでしょう。

特に、相続手続きが終わったタイミングで親に借金があると分かった場合は「勘弁してくれ」と思うのが普通です。

通常は、マイナスの状況もセットで受け継ぐのが相続というもの。

では、相続の手続きの段階では知らなかったマイナスの財産は、どのように扱えばいいのでしょうか?次の章で見ていきましょう。

相続後に発覚した借金も、やはり引き継ぐことになる

残念ながら、相続前に知らなかったマイナスの資産もやはり引き継ぐことになります。
借金だけなく、ローンがあった場合も同じです。

解決する方法といえば、全てを相続するか全てを放棄するかのどちらかにしなければなりません。

ただ、限定承認となる一部相続放棄という手続きを取れば、債権者の同意があれば負担を軽減することが可能です。

限定承認となる一部相続放棄について

限定承認による一部相続放棄とは、どのようなものか見ていきましょう。

限定承認とは、プラスの財産を上限としてマイナスの財産を引き継ぐことです。

これによってプラマイゼロになり、実質的な負担がなくなるという考え方です。

ここで、今回の論点である「すでに相続してしまった後に発覚したマイナス資産」がある場合、債権者が合意すれば全額負担を免れることが可能になります。

これを、軽減措置といいます。

債権者と話し合う際は、相続に詳しい弁護士のアドバイスを聞いてからの方がいいでしょう。
金額の大小に関係なく、債権者との交渉は難しいものです。

返済しきれず隠してしまった状態も考慮しつつ、弁護士の意見を聞いて進めるのが最適といえます。

単純承認になってしまうと負担軽減ができなくなる?!

相続の注意点として、単純承認に気をつけなければなりません。

単純承認とは、相続手続きを完了すべき期間に手続きを行わず放置した場合に、相続を承認したものとして自動的に決まってしまうことです。

単純承認になってしまうと、マイナスの資産に対して負担軽減の措置が取れなくなる恐れがあります。

相続手続きは、必ず期間内に済ませるようにしましょう。

まとめ:相続に関して不安があれば弁護士へ相談しよう

借金やローンといったマイナスの財産も、相続の対象になります。
「借金があるなんて知らなかった」といって放置してしまうと、軽減措置ができなくなってしまうかもしれません。

相続に関して不安があれば、弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士であれば、債権者との交渉を一任したり相続に関するアドバイスもくれたりと、力になってくれるでしょう。

弁護士に相談する前に、弁護士費用が不安な方はベンナビ弁護士保険の利用を視野に入れてみましょう。

全国の弁護士を見つけるには、以下をご活用ください。

困ったら弁護士に相談しましょう

お住いの地域
相談したい内容

この記事の著者

編集部の画像

編集部

中立的な立場として専門家様と連携し、お困りの皆様へ役立つ安心で信頼出来る情報を発信して参ります。

この記事を見た人が見ている記事

故人の相続財産から勝手に法要・葬式費用など使っても問題にならない?の画像

2019年04月15日 9952 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

相続税が多額で払えない時の3つの方法の画像

2019年04月15日 20532 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

遺産相続が発生した際に、やることリスト(期限・解説付き)の画像

遺産相続が発生した際に、やることリスト(期限・解説付き)

2019年04月15日 21126 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

相続放棄は自力でできる?手続きの方法を詳しく解説の画像

2024年01月29日 347 views

編集部

問い合わせの多い相続放棄に強い弁護士

相続放棄に強い弁護士相談

問い合わせの多い相続放棄に強い弁護士

弁護士保険ミカタで高額な弁護士費用を補償