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B型肝炎に力を注ぐ先生に亡くなった時の相続含め対応方法を聞いてみた

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更新日:2019年07月26日
B型肝炎に力を注ぐ先生に亡くなった時の相続含め対応方法を聞いてみたのアイキャッチ


西新宿に独立したての弁護士事務所があり、その弁護士先生は、B型肝炎訴訟に力を入れている先生だ。

ソエル法律事務所 松下賢弁護士
B型肝炎とは?どんな病気かというと、肝臓に感染して炎症(肝炎)を起こすもので、慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がん(肝細胞癌)へと進展する可能性がるもので、最悪亡くなってしまうケースもあり、日本では100人に一人が感染しているだろうと想定されており、130~150万人が居ると言われているそうだ。

なぜ、弁護士先生がそもそもB型肝炎の事案を対応しているのか?
実は、昭和23年7月1日~昭和63年1月27日に学校などで集団予防接種等を受け、B型肝炎ウイルスになってしまっている人がいるというのだ。

また、集団予防接種でなったかというと、注射針の使いまわしによる、集団感染が原因となったようで、国が給付金を出しているそうで、それを弁護士先生が啓蒙・フォローしているそうだ。
簡単に、B型肝炎の症状は感染後1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身の倦怠感や食欲不振、嘔吐、黄疸、褐色尿(烏龍茶のような色の尿)などの症状があるそう。
本日は、B型肝炎をフォローしているソエル弁護士事務所の松下先生にお話を聞いてみた。

ソエル法律事務所に関して

ソエル法律事務所 松下賢弁護士

---今、独立されてどれぐらいですか?

1年ぐらいで、独立したてです。

---弁護士歴っていうのは、先生は何年目なんですか?

6年目です。

---独立したキッカケって何だったんですか?

もともと独立を視野に入れて弁護士をやろうと思っており、難しいけれども、タイミングが合ったといったところです。

すぐに独立ということはせずに、ちょっと経験を積んだ上で、ある程度実務的なものを少しでも身に着けてから独立しようとは思っていたんですけども、あんまり独立が遅くなると大変だと思ってはいたんです。

それで3年ぐらい前から、少しずつ準備をしていきました。
物件を借りたり、いろいろな備品とか揃えたりとか、新たな顧客を開拓したりとかっていうのは、40代になってからでは体力的な意味でも大変だと思ったので、このタイミングで独立をいたしました。

---独立の際に苦労したことはどんなことがありましたか?

苦労したこと?全部です(笑)。
結局、楽なことは特になかったです。
顧客の開拓も含め、事務所をどこに開くかとか、そもそもどこ借りるかとか、そういったところから、まさに全部です。

また、事務所の備品とかも全部、何が必要なのか、こういう箱がどのぐらいの大きさで、どういった間取りで、どう区切るか、どこに備品を置くかとかから、まさしく全部で、掛かるランニングコストも考えてにらめっこして(苦笑)

---ソエル法律事務所の名前の由来を教えてください

ソエル法律事務所 松下賢弁護士

ルーン文字で太陽を意味する「太陽」という意味なので、困った人を照らすみたいな意味があるのかなというところと、そういう困った人に寄り「ソエル」という掛詞的なものも掛けて事務所名にしました。

松下 賢弁護士先生に関して

ソエル法律事務所 松下賢弁護士

---弁護士を目指した理由というのを教えてください。

大学で法学部に行き、せっかく法学部に行っているならば、最難関の弁護士を目指そうと思ってチャレンジしようと思ったのがきっかけですね。

---ご自身の中で大切にされていることとか、気を付けていることってありますか?

気を付けているところとしては「話が分かりやすいように話す」はかなり心がけております。
たぶん、いろんな弁護士の先生も同じだとは思うんですけども、法律用語は難しい言葉が多いので、説明する際には端的にかつ分かりやすいワードでというのは気を付けてはいます。

お仕事に関して

ソエル法律事務所 松下賢弁護士

---現在の事案の構成比率っていうは、個人と法人だとどっちですか?

個人が大半を占めており、家事事件が多いです。
注力している、B型肝炎、債務整理、交通事故などが現在の事案の構成になります。
細かい数字で申しますと、B肝が6~7割ぐらい、債務整理が2割ぐらいで、後は残りみたいな感じです。

---ほかに注力したい分野とかってあったりしますか?

相続は注力はしていきたいとは思ってはいるんですが、離婚と交通事故は伸ばしていきたいなとは思っています。
交通事故は事故の件数など減っている傾向で自動運転なども着目されているのですが、もともと私、損保会社にいたので得意ではあるのでそこ力を入れてやっていければなというふうには思ってはいます。

---また、B型肝炎はなぜ?弁護士先生が取り扱うようになってきたのでしょうか?

最近だと、テレビでやっていたりとか、弁護士の仕事としてB型肝炎というものがあるのかっていうのを教えてもらえれば

昭和の時代の子どもの頃に受ける予防接種で7歳までにそれを受けた方は、その時の予防接種の光景を思い出していただきたいんですけれども、その時代って体育館か保健室かどこかでズラーッと並んで、保険の先生が注射器をパッパッパッと拭いて刺す、拭いて刺すっていうのを繰り返していたと思うんです。
その集団予防接種における注射器の使い回し、ただ拭くだけで刺すというのを繰り返していたんです。

それによって肝炎、いわゆるB型肝炎が感染してしまったんです。
注射器を使い回して、B型肝炎の人を刺した注射器で肝炎じゃない人を刺して、これによって感染してしまったということがあって、これが多かったんです。
これは国の責任なんです。

厚生労働省は予防接種の注射器についてなんら指導をしなかったからB型肝炎に感染してしまったという国の責任に対して、国に対して裁判を起こして本来であれば国家賠償請求訴訟として国に対して請求できるんですけれども、どの地域でも注射器を使い回していたので対象の人が非常に多いんです。

なので、これを一件一件、訴訟で個別にやっていくのは非常に煩雑でありますし、国のほうの対応としても手間であるということで、国のほうがある程度ルール作りをして「この書類と、この書類と、この書類があったら訴訟の和解金を給付金というかたちで一定の金額をお支払いしますよ」っていうのを決めたんです。

これがB型肝炎給付金制度というものなんです。

その制度があるんですけれども、国が要求する書類が非常に手間で量も多くて分かりにくいので、本人だけで集めるのは非常に難しいんです。
そこで弁護士が「この書類はこれが必要ですよ」「この場合はこれが必要ですよ」っていうのをやって、弁護士と一緒に書類を集めて結局は裁判をするんですけども、裁判で和解が成立すれば給付金が入るというふうな手続きになっています。

---年齢は幾つの方なんでしたっけ?

何年代に予防接種を受けていた方っていう。
昭和16年7月2日から昭和63年1月27日の間に生まれている人が対象です。
平成のギリギリ手前ですかね。

---B型肝炎って人間ドックで分かるようなものなんですか?

健康診断か献血で分かります。

B型肝炎の場合は血が採れませんということで拒否されます。

---B型肝炎はどんな症状が出てくるんですか?

なかなか症状って出にくいんですよ。
出た時には既に肝硬変とか慢性肝炎とかっていう状況になっているので、気を付けたほうがいいっていう状況の人っていうのはいなくて、潜伏している段階だと症状は出ないんです。
病気になっちゃったってなったときに分かるものなので、症状が出ていなくても健康診断に行けば、「これは感染していますね」っていう結果が出るかもしれませんし、そういうことなんです。

---何万人ぐらい実はいるといわれているんですか?

日本では、130~150万人が居ると言われており、この制度が始まってから今までで、この給付金で受給した人はまだ1割程度だといわれています。

---ものにもよると思うんですけど、幾らぐらい国からもらえるようなものなんですか?

それについては症状によって別があります。
先ほど少し申し上げた、症状が出ていない方(キャリア)の方は50万円です。
慢性肝炎の方は1250万円、軽度の肝硬変が2500万円、重度の肝硬変、肝がん、あるいは亡くなった方は3600万円になります。

---それに仕事の年収とかを掛け算とかしてプラスとかなったりするんですか?

これはならないです。
この制度上は一律にこの金額なんです。

---B型肝炎で亡くなった場合でも、遺族の方っていうのは相続財産というか、その肝炎の給付金はもらえるんですか?

もらえます。

先ほど申し上げたように、そもそも死亡が対象になっていて、死亡の場合3600万円受け取れますが、この死亡の場合って誰が受け取れるのかっていうと相続人なんです。
相続税とか掛かるようなものではなく、保険金ではなく損害賠償請求なんですよ。
損害賠償請求権を相続するという構成でして、国からの損害賠償に関しては税金が掛かりません
---じゃあ亡くなった後に病状をチェックすることも、重要かもしれませんね。
重要です。

当然、B型肝炎で亡くなったとは限らないかもしれないので、そこは確認していただいたほうがいいだろうとは思います。
大体みんな亡くなった後に、相続財産がどこにあるかであったりとか、遺言の場所とかを確認しましょうっていうことですけど、病気で亡くなった場合の症状であっB型肝炎とかの原因かというのも突き止めたほうが良い場合もあります。

また、B型肝炎をやっている弁護士先生は少ないので専門の先生とかに聞いたほうが良いと思われます。

最後に

ソエル法律事務所 松下賢弁護士

---弁護士歴6年目に突入して独立もされて節目の部分で、今ちょっと振りかえってみてどうですか?

いろいろあったなっていうのが(笑)ありますけどもね。
また、独立して思った以上にお金が掛かるなと(笑)いうところはあります。
それと自分で仕事を取って来なきゃいけないという感覚は独立しなければないので、それが結構大変だなというところも感じています。

---相談に来られる方や依頼者の方とかに何かメッセージがあればお願いします。

B型肝炎もそうですけど、そういった問題に巻き込まれた方に限らず、何か「これ、どうなの?」みたいな感じで疑問に思われるようなことが日常生活であるような方は、気軽にご連絡いただければなというふうに考えています。

相談は初回30分無料にしていますので、気にせずご相談ください。
現在は、外にも行くケースが多いので、メールなど事前にご連絡いただけると幸いです。

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松下 賢 (第二東京弁護士会所属 / ソエル法律事務所)

相続問題には、弁護士に相談・依頼をすれば、相続トラブルが起きても、ご自分の正当な主張を法律的に立証することができますので、最終的に正当な財産を受け取る事も可能です、手間と精神的な苦痛です。 すなわち、相続トラブルが発展し遺産分割の調停などになった場合には、自分で必要な書類等を作成しなければなりませんが、そのためには、いろいろなことを調べて作成しなければなりません。 また、相続トラブルは親族間のトラブルですから、他の相続人に自分の主張を伝える、それだけで精神的な苦痛は大きいものです。 1人で悩まずに、まずは弁護士に相談することが、最終的には、解決への近道となります。ぜひ一度ご相談ください。

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相続相談弁護士ガイド 編集部

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