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弁護士と行政書士の資格をもつ、地域に密着した高田馬場の弁護士に会いにいってみた

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更新日:2019年07月26日
弁護士と行政書士の資格をもつ、地域に密着した高田馬場の弁護士に会いにいってみたのアイキャッチ


JR山手線「高田馬場」駅をおりて、早稲田通りを早稲田方面へ徒歩5分。
今回は、新宿区高田馬場の三雲崇正法律事務所の三雲先生に会いにいってきました。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

三雲崇正法律事務所は、高田馬場を拠点に、地域に密着した法律サービスを提供している。

三雲崇正先生は、行政書士の資格をもち、新宿の区議会議員も務める弁護士先生だ。

これまでのキャリアを通じ、高田馬場に密着した法律事務所で、地域の人々のために奮闘する先生の熱意をお伝えしたいと思います!

 

■三雲崇正法律事務所に関して

---三雲崇正法律事務所について、事務所の強みを教えてください。

まず元々私自身が10年ぐらいアンダーソン・毛利・友常法律事務所という所で仕事をしていました。大規模な渉外事務所での仕事のやり方というのものは、徹底的に法律や事実関係を調べて、確実な根拠を持ってアドバイスしたり、法廷で主張する。そういう仕事の進め方を弁護士登録後の10年間教えてもらいながらやってきて、今も常にそれを意識しながらやっていますので、依頼者の方に安心していただける仕事をできると自負しています。

それと、地域の仕事もしていますので、やって来る案件がどんなに小さなものであっても、まずきちんと相談に乗るということを心掛けています。

初回の相談は無料で受けていますので、その上で相談者の方の経済状況等に合わせて受任するときの費用を調整することもしています。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

---その中で、現在はどのようなご相談が多いですか?

地域の様々な方のご相談を受けるので、多種多様な案件を扱います。

そのなかでも、相続のお話であるとか、あるいは不動産の賃貸借におけるトラブルといった案件は、この地域ではかなり多いので、よく相談を受けます。

その他にも、区議会議員をしていることもあるのでしょうけれども、地域の町会から町会事務所に関する相談であるとか、あるいは商店街から商店街の老朽化したアーケードの撤去に関する相談などもあります。
アーケードの件では、商店街、行政とそれぞれの店舗さんの間の協力関係や撤去費用の分担に関するスキーム作りから、費用の決済までお手伝いさせていただきました。
法律を使って、地域の課題を一緒に解決するということも仕事としています。

---法律のお仕事以外に地域のお仕事もしているのですね。

基本的に法律を使うことには変わりはないですが、行政が絡んでくると使い方や交渉の仕方が若干変わってきます。
また、地域の人たちの間の話に入っていくので、法律をベースにしつつも、実情に合わせて柔軟に話を進める必要もあります。
クライアントの利益のために相手方から最大限の譲歩をひきだすという弁護士の典型的な仕事の仕方とは少し異なる、皆で同じ方向を向いて課題を解決するために法律を使う仕事もやったりはします。

 

■三雲崇正弁護士に関して

---次に、先生が弁護士を目指した理由、キッカケは何ですか?

まず弁護士という職業は直接人の役に立つことができる仕事です。

もちろん世の中には人の役に立つ職業はたくさんあるのですが、法律と裁判所を通じて最終的な解決まで見届けて人を助けることができることに魅力を感じました。

また、自分の所に相談に来た人の相手方がどんなに強い人であっても、場合によっては国家権力であっても、それときちんと対峙する仕事ができるのが弁護士だと思います。そういう仕事ができる職業に就きたいと思って弁護士を目指しました。

---現在は弁護士というお仕事をやりながら、区議会議員のお仕事もされていますが、区議会議員をやろうと思った理由は何ですか?

私自身は弁護士登録以来企業の関係の仕事をしてきたわけですが、地域は地域で別の世界があることに気付きました。

そういう生身の人間に関わる仕事もしてみたいと思い、ここに法律事務所を構えて、それまでは企業法務をやっていたところを、個人を主な顧客とする一般民事に転向しました。
同時に、地域の人たちの様々な課題解決ができる区議会議員という仕事もやろうと考えました。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

しかし、困っている人たちを助けるという意味では、以前の仕事も今の仕事も本質的には変わらないと思っています。

弁護士は法律を使って最終的には裁判所を通じて問題を解決し、区議会議員は行政に議会を通じて働きかけて地域の人たちの課題を解決する。
使うツールに若干の違いはありますが、困りごとを法令や公のプロセスを通じて解決するという意味では、あまり大きく違わないのではないかと思っています。

---この高田馬場に事務所をひらいたキッカケってあったのですか?

それは私の住まいがこの地域なので、仕事をするのであればまず自分の住んでいる地域でやるということを考えていました。
職住近接という環境にあこがれていたこともありますし、また人の役に立とうというのであれば、自分の近所の人たちの所からやるといいのかなと思ってこの地域にしました。

---弁護士という仕事の中で、良かったと思える実感というか、そういう時ってどんな時ですか?

最初に相談に来た時に、随分弱った様子で、これは困ったなと、場合によっては自分の人生が駄目になってしまうのではないかという不安で相談に来る人たちもいるわけです。

それを少しずつ一緒に解決していって、最終的に全面的な解決にはならないかもしれないけれども、ある程度のところまで間に合って、「助かった」と言われると、やって良かったなというふうに思います。
逆にうまくいかないことも当然あって、法律の世界はやっぱり事実は事実ですし法律は法律ですので、難しい見通しの下でやっていて、難しいと思った見通しどおりの結果になってしまうこともあります。
しかし、誰かが親身になって最後まで付いていてくれたことによって、「助かった」と言ってくださる方もいるので、そういう時にもやって良かったと思います。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

---逆に苦労すること、大変なところというのは?

大抵の案件はあまり楽なものではないのですが、特に苦しいのは事実関係の調査に苦しむような案件です。

例えば、こちら側にはほとんど資料がなくて相手方にあるようなケースであったりとか、そうなってくると依頼者と一緒に頑張ってみても厳しくて、様々な制度を使って開示請求はできるわけですけれども、それでもちょっと難しいなというところはあったりします。

それと、トラブルに遭ったときには証拠を残しておくことが大変重要になります。

例えば暴行の被害にあった、殴られたというときには、すぐに病院に行って受傷についての診断書をもらって証拠を残しておくことが大切です。
しかし、相談に来るのが遅れて証拠の保全がうまくいかなかったケースなどがありました。

また、相談に来るのが全く遅れていて、もう事態が相当悪化してしまっているようなケースもあります。
最近だと、賃料の不払いを理由に家主から賃貸借契約を解除されてしまい、建物から出ていってほしいと要求された案件がありました。
当初は2~3か月の不払いなのですぐきちんと払って、同時に法的な反論をすれば助かる見込みも随分あったはずなんです。

しかし、家主から訴訟を起こされた後も弁護士に相談せずに本人訴訟をしてしまい、訴えられた以上家賃の支払いもストップして良いだろうと判断し、不払いが随分溜まってしまって、結果的に訴訟が提起された後に積み重なった事実が不利に働いて、裁判所が賃貸借契約の解除を認めてしまったのです。

最初の段階で相談してくれていれば、当然、訴訟で行うべき反論についてもアドバイスできたでしょうし、早めに賃料の不払いを解消して、家主が主張する解除原因をつぶしていくこともできただろうと思うと、残念で仕方ありません。

---そのタイミングが重要だということですよね。

それが本当に悔しいということはあります。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

■お仕事に関して

---お仕事に関して。今の三雲先生の事案の比率を教えてください。

民事の中でも相続はある程度多いですが、離婚の割合はそれほど多くはないです。
相続に関しては、遺言の作成、遺産分割に関する手続や紛争解決だけでなく、相続登記手続や相続税申告手続までトータルで対応しています。
金額ベースで言うと、やはり都心部で相続が発生すると、それなりの資産を持っている方が多いので、そういう案件を扱うと報酬額もある程度出てきます。現時点では、事務所の売上の半分近くは相続関連が占めます。

---先生は行政書士の資格も持っていらっしゃるとお伺いしました。

基本的には行政書士は許認可などの行政手続関連がメインになってきますので、相続に関しては弁護士としての視点で仕事をしています。

ただ、行政書士の仕事の単価というものも当然知っていますので、弁護士の仕事の単価が一般の方から見ると高いだろうなということは理解できます。
その辺は少し気を付けながら費用についてご相談させていただくようにしています。

行政書士であって良かったなと思うことは、相談を伺う中で、様々な許認可の仕事が出てくることもあるんです。
私自身は許認可を扱わないのですが、行政書士会でご一緒している先生方が大勢いますので、そういう行政書士の先生方と連携して相談者をサポートすることができるという点は、行政書士の資格を持っているメリットではあると思っています。

また、特に新宿という土地柄、行政書士の先生方が、入管関係や外国人の案件を多く扱っています。そういう行政書士の先生方の知識・経験を聞きながら、外国人の案件を扱うということもしています。

 

■最後に

---先生は今年で弁護士歴は何年目ですか?

2004年登録なので、今年で13年経ちます。

---今まで弁護士のお仕事を13年間してきて、振り返ってみてどうでしたか?

やってきた仕事が大きく変わってきているというのはあります。
私は最初の6年半は大手渉外事務所で仕事をして、2年間スコットランドに留学して大学院でEU法(ヨーロッパ法)を勉強しました。
そこで「LL.M.」を取って事務所に帰ってきて、それからしばらくして退所して、独立してここに事務所をつくりました。

留学前の仕事というのは、主にM&Aや、金融取引等が多かったのですが、留学後は英語を必要とする渉外案件が増えました。
その後、ここに来てからは、英語を扱う案件はほぼなくなりました。
その代わり地域の人たちの、主に個人の案件を扱うことが増えました。

---結構、お仕事の内容もガラッと変わりましたね。

変わりました(笑)。しかし本質的には変わらないと思っています。

結局、法律を使って困っていることを解決していくという部分は変わらないわけです。
やっぱり事実関係をしっかり調査することと、関係する法律、判例、学説等を調査して、事実に照らしてこの件はどうなるのかと見通しを立てて、それに従って相談者にアドバイスをすることや、受任した場合には、それに従って適切な対応をしていくという点は変わらないので。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

---これからの先生のビジョン、方向性をあれば教えてください。

徹底的に地域に密着して、地域の人たちの問題をトータルでサポートできる、そういう法律事務所でありたいなと思います。

もちろん最近は専門特化している事務所というのは多いですし、大きな事務所の場合は専門特化した弁護士をたくさん抱えることによってトータルサポートを実現していると思います。
ただ、その代わりに費用というハードルが高く、その結果として個人の案件というものはなかなか費用面で扱いにくいということがあると思います。

私は元々やっていた仕事で培ってきたと言ったら、ちょっと口幅ったいですけれども、クオリティーというものを地域に還元していくことで、1人だけれどもトータルサポートができて、それぞれの問題に関して徹底的に調査をして対応することができる、そういう弁護士でありたいと思っています。

おそらくこれからの弁護士の在り方は大きく分かれてくると思います。
ある程度の報酬が取れるような仕事を扱っていく大きな事務所、あるいはブティックといわれるような専門特化した事務所がますます増えてくると思います。

その一方で、世の中全体が複雑化して法的な解決に対するニーズが高まる中で、地域の人たち、個人の人たちが手を出しやすい、頼みやすい事務所の必要性も高くなっていきます。

ただ、そういった事務所の質が低くては意味がないので、きちんと質を向上させながら同時に合理的な費用で地域の人たちの問題解決ができる、そういう事務所になりたいと思っています。

---相談しようとなったときに、まずはインターネットからのほうが多いですもんね。

最近は皆さん困りごとがあると、まずはインターネットで検索するので、インターネットのサイトを見て相談するかどうかを判断する人は増えていると感じています。
そこで相談の敷居が低ければ、弁護士へのアクセスも増えるだろうと思います。

委任するかどうかは、その後で考えていただくことなので、まず相談していただければと思います。

最近も近所のマンション管理組合が問題を抱えていて、相談に来られて、1か月ぐらい無料で相談にのっていました(笑)。
相談を重ねた結果、こういう手続を通じて、こういった主張をして対応した方が良いという方針まではアドバイスしたのですが、その後の裁判所での手続を委任するタイミングになると、管理組合もどの弁護士を頼むかという話を理事会で話し合って決めなければならないわけです。

そこで自分の知り合いの弁護士に頼みたいと強く主張する理事の方がいて、最終的にその知り合いの弁護士に委任されました。
こちらとしては、約1か月にわたる相談はお金にならなかったわけですが、それでも、最初に困っているところに法的な解決が可能であると示すことで、地域の方が助かったのであれば、良いことだと思っています。
最初のかかりつけというか、地域の診療所的というか、そういう存在として相談をしていただければと思います。

そこでうちでできることは当然やりますし、難しいと思えば、私の古巣であるとか、その分野に特化した知り合いの弁護士に紹介することもできるわけです。

あるいは相談者の方で、「自分の知り合いにツテがあるけども、そちらはちょっとお金がかかり過ぎるから、まずこちらで話を聞いてから考えたい」ということでも別に構わないと思っていて、それも含めて地域の弁護士として仕事をしています。

まず相談に来ていただければ、先ほどお話をしたような時間の経過、事態の進行によって不利な立場になってしまうということは避けられると思います。

「お金がかかるから、ちょっと相談はできないな」という判断は、ご自身のためにもやめていただきたいと思っていて、そのために少なくとも初回相談は無料としています。

三雲崇正法律事務所 三雲崇正弁護士

---最後に、相談に来られる方へのメッセージをお願いします。

まずは何かあったら弁護士に相談ということを心掛けていただきたいと思います。相談に来たら委任しなければいけない、お金がかかるとは考えなくとも結構です。

まず相談をして、自分の抱える問題がどういう性質のものなのかを知った上で、私に委任してくださっても結構だし、あるいは自分で解決するということもあり得るかもしれません。

場合によっては他のもう少し専門的な事務所に行くとか、知り合いの弁護士に委任するとか、それでも結構ですので、とりあえず法的な問題がありそうだと思ったら相談をしに来ていただいた方が、私は弁護士としてありがたいと思っています。

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三雲 崇正 (第二東京弁護士会所属 / 三雲崇正法律事務所)

―相談するべきか悩む前にご相談を― 法律問題には、時間の経過により解決が困難になるものが多くあります。 自分の抱えている問題が、法律に関わるのか、弁護士に相談することか、悩む前にまずはご相談ください。 弁護士としてのこれまでの経験、知識を駆使し、依頼者のために誠心誠意ベストを尽くします。

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相続相談弁護士ガイド 編集部

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