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企業・個人両方の労働問題に注力、バランス感覚を大切にする、神谷町の森田梨沙弁護士にあいにいってみた。

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更新日:2019年07月26日
企業・個人両方の労働問題に注力、バランス感覚を大切にする、神谷町の森田梨沙弁護士にあいにいってみた。のアイキャッチ


法律家の中でも、専門分野をもつ弁護士や、いわゆるマチ弁として、様々な分野に対応する弁護士先生がいらっしゃいます。

例えば、労働問題にフォーカスしてみると、企業側専門、労働者側専門とわかれているケースが最近多くみられますが、両方の立場をうける弁護士は少ないと思います。

双方の立場を知ることによって、偏った考えを持たず、数々の事案を解決に導いてきた、企業、個人の労働問題に関して両方受ける女性弁護士がいます。

港区は虎ノ門。
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅をおりて、今回は、共進総合法律事務所の森田梨沙弁護士に会いにいきました。

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士
共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

森田先生は、「バランス感覚」を大切にし、両方の立場を理解することで、事件を最善の解決に導いている弁護士先生です。
また、可能な限り任意交渉で解決することを重視しており、依頼者のために、訴訟まで持ち込まない努力もしているそうです。

今回は、森田梨沙弁護士に労働問題を中心に、弁護士としてのポリシーや、仕事スタイルをインタビューしてきました。

 

■共進総合法律事務所に関して

---まず共進総合法律事務所について教えてください。

設立は5~6年になります。
4名の弁護士が所属していて、企業法務から一般の民事、家事事件まで、幅広く対応をしています。

共進法律事務所の名前の由来は、事務所ホームページの理念にも書いておりますが、法律家として、個人のご依頼者であれば、人生の大事な局面を正しい道に共に進んでいく存在、ビジネスであれば成功に向けて共に進んでいく存在でありたいという願いが込められています。

---事務所の特色や強みは何ですか?

今4人所属していて、基本的に仕事は各自がそれぞれ個別に受任するんですけど、例えば自分があまり得意でない分野であったら、それが得意な他の弁護士と共同してやったりとか、そういうことが臨機応変にできるっていうのは強みだと思いますし、非常に弁護士同士も仲が良いです。

共同事務所で、所属弁護士がそれぞれ共同経営者、という事務所は、弁護士同士は実は仲が悪い、みたいな話もよく聞きますが、うちはそれが全くなくて、日々本当にざっくばらんに「ここ、どう思う?」みたいな感じで相談し合えるし、すごく風通しは良いと思います。

---事案の構成比率、どういう相談が多い事務所として多いですか?

事務所としてだと、企業と個人のご相談が半々ですかね。
私自身で受任する案件も、企業と個人のクライアントが半々ぐらいです。

---主な分野というか、どのような相談、依頼が多いですか?

会社だと中小企業のお客さんが多いので、中小企業がぶち当たるような、債権回収だったり、労働問題だったり、契約上のトラブルだったり、そういった法律問題が多いです。
個人のお客さんに関しては、いわゆる一般の方が巻き込まれることが多いトラブル、例えば交通事故、離婚、相続、労働問題、賃貸借など、幅広く扱っています。

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士
共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

 

■森田梨沙弁護士について

---森田先生が弁護士を目指した理由、キッカケは何ですか?

中2の時には少なくとも弁護士になりたいと思っていたっていうのはハッキリ覚えています。

そうなったキッカケは私の実家が土地の相隣関係のことで弁護士さんにちょっとお世話になっていて、私はまだ幼かったので、あまり記憶にはないんですけど、なんとなく親に連れられて一緒に法律事務所に行ったりしたことは覚えているんです。
多分その弁護士に対する憧れみたいなのがベースにあるんだと思います。

それで中2の時の社会の先生が、昔司法試験を受けたことがあるってことで、授業の時に少し話をしてくれて、興味を持って。
その日、家に帰ってすぐ親に六法全書を買ってほしいと頼んだことを覚えています。
そこからずっと弁護士志望です。

---例えば裁判官、検事という道もあったと思うんですけど、やはり弁護士になることは決めていましたか?

司法修習に行って、実際に仕事を見た時に裁判官の仕事もとても面白いなと思ったんです。

私の性格というか、今の弁護士としてのポリシーもそうなんですけど、「バランス感覚」っていうのを大事にしたいなと思っていて、そういう観点から見ると、裁判官ってまさにそういうのが大事な仕事だと思ったので、自分に向いているかなとも思ったんですけど、でもやっぱり自由がないし(笑)、何だかんだで思ったとおりの判決が書けるわけでもないし、そういう意味では本当に自由に自分のやりたいことをやって、理念を実現できる弁護士の仕事が魅力的だなと思いました。

---弁護士になる前、弁護士になってからの苦労話はありますか?

なる前となった後では全然違う種類の苦労になりますけど、私は旧司法試験組で、合格までは結構時間がかかりましたし、その間にいろんなアルバイトも経験しました。

でもその時の経験は、確実に今の自分の糧になっていると思います。
弁護士になってからの苦労は・・・いっぱいありますよ(笑)。

どうしても仕事柄、緊急性のある事案が突発的に入るのは避けられないんですけど、なぜが緊急性のある事案って、緊急性のある事案を呼んで来るんです(笑)。
だから緊急性の高い事件が一気にまとめて来てしまうような時は、とても大変です。

ただ、職業選択自体に後悔したことは全くないです。
この仕事は天職だと、今も思っていますし。

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

---依頼者があってのことなので、それはコントロールできないですよね。

そうなんですよ。
特に独立してからは、「今ちょっと忙しいから、他の先生に」とかってできないですし、やっぱり私にだから相談したいといって来てくださった方のご依頼は、なるべく受けたいと思っていますので、そうすると緊急性の高い事案を受けたところに、さらに緊急性の高いご相談が来たら、もう優先順位の高いものがバーッとToDoリストに並ぶみたいな。

どれから仕事をしていかないといけないのかとか、仕事の管理は重要です。
その辺をちゃんとリスト化してうまくやり繰りできるようになったのは登録してから3年目くらいからですかね。

---緊急性のある事件や、仕事の管理をうまく調整しているんですね。話は変わりますが、忙しい中で、先生の休日の過ごし方、先生の趣味って何ですか?

ゴルフとか好きですけど、最近はちょっと忙しくて行けていないです。
あとはお酒を飲むのも好きなのでよく行きますし、漫画を読むのも手軽なストレス解消です。
それから、子どもが7歳と4歳なんですけど、やはり子どもと遊ぶのとかは一番の気分転換です。

 

■お仕事に関して

---次はお仕事の中で先生が一番大切にしていること、ポリシーは何ですか?

一つは、事件処理に当たっては「バランス感覚」っていうのをすごく大事にしたいと思っていて、そういう意味で、労働で言ったら労働者側も使用者側もこだわりを持たずに受けたいっていうのもあるし、クライアントについても、個人も法人も半分ずつくらいの比率で受け続けるのが理想っていうのはあります。

どっちかだけに偏った考え方を持つ、もちろんそのような先生も多くいらっしゃるので、別にそれを批判するつもりはないですけど、両方の立場を知っているからこそ、やっぱり相手も尊重したかたちでの解決ができるし、それが結局は依頼者にとっても一番の解決になると思うんです。

私のポリシーとして、可能な限り任意交渉で解決する、訴訟には出来る限り持ち込まない、というのがあります。

もちろん、最初から「訴訟するしかない」という事件は存在しますし、そういう時は粛々と手続きを進めますが、それは事件全体の中の一部です。大半の事件はそうじゃない。

任意交渉ってすごい時間もかかるし、手間もかかるし大変なんですけど、訴訟になるとそれだけ依頼者に時間的、経済的、心理的負担がかかるんです。
だから、可能な限り任意交渉で解決できるよう、出来る努力は惜しみません。

---それはすごいですね、先生のバランス感覚っていうのはその考えからなんですね。

そうです。
バランス感覚を持ち、相手の立場にも一定の配慮を示した和解案が提示できること、依頼者に対しても「訴訟になったら相手の主張が認められるリスクがこのくらいあるよ」という正確な説明ができること、それが出来て初めて任意交渉での解決が可能になると思うんです。
だから、そういう意味でもバランス感覚というのは非常に大事にしています。

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

------そのほかで、他の先生に負けないところ、差別化できるところは何ですか?

そういう意味では、私は交渉能力にはかなり自信があります。
事件が終わった後、和解した相手方から別件の相談を受けることも、結構あるんですよ。
光栄なことに「すごく手ごわかった」っていうふうに言ってくださる方もいて。
それは素直に嬉しいですね。

---すごいですね。森田先生が最近多く関わる労働問題について、まずどういう相談が多いですか?

労働の中で企業からのご相談だと、やっぱり未払い残業代、ハラスメントなどが一番多いです。

あとは、要するに法律の紛争までいかない前段階の相談っていうのが、顧問先では多いですね。
「これ、解雇しちゃって大丈夫ですか?」とか、「どういう手続きを取ったらいいですか?」みたいな日々の相談もあります。

---労働者側からだと、やはり残業代や不当解雇などが多いですか?

個人だと、最近はハラスメントのご相談の方が多い印象です。
その次に、不当解雇や残業代でしょうか。

受任に至るかどうかは別として、相談回数だけで言うと半数くらいはハラスメントだと思います。

最近はマタハラのご相談も増えています。
それだけ問題が社会に認知されてきたというのもあると思いますが。

---企業と個人での依頼を両方森田先生は受けていると思うんですけど、そこで企業、個人の両方解決していくことはかなり大変なことではないですか?

さっきも言ったように、両方の考え方をバランスよく持っていたいっていうところのポリシーに戻っていくのかなと思います。

それが結局、会社と労働者が良い関係を保つのにも大事だと思うんですよ。

お互いがちゃんと相手の立場に立って考えるっていうことができていけば、健全な会社が育つし、生産性も上がる。

私自身もそういう視点を持ち続けていたいので、これからも両方の立場でやっていきたいと思っています。
時にはクライアントから「先生はどっちの味方なんですか?」って恨み言を言われることもありますよ(笑)。

でも、やっぱりクライアントにとって耳が痛いことも言うのも弁護士の大事な仕事だと思うんです。

それが最終的には相談者のためになるわけですから。クライアントにとって都合の良いように適当に「大丈夫ですよ」とやっていれば楽ですけど、それでは解決にならないし、問題の先送りになっちゃうんです。
だから、「苦しいのは分かります。でも、今ちゃんとここで問題を解決しましょう。」と、そういう厳しいことも必要であればきちんと言っていける、そういう弁護士でありたいなと思っています。

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

---今後のことも見据えて考えてくれていることはいいですね。そこは交渉で解決に導くことが多いことにも繋がってきますか?

そうですね。
事案によっては、事件が終了した後も人間関係が続いていくケースもありますし、やはり訴訟までいって徹底的に争うよりは、任意交渉で解決した方が双方のダメージは最小限に抑えられますから。
でも、なるべく交渉での解決を多くするよう努力してはいますが、相手があることなので、どうしても訴訟になるものはありますよ、それは(笑)。

---交渉で終わらせることが出来る秘訣みたいなものはありますか。

企業秘密的なところがあります。(笑)、
あまり詳しくは言えないんですけど、相手によって作戦をすごく立てます。

最初の面談の前に、依頼者から相手はどういうタイプだっていうのをしっかり聞いておいて、シナリオを自分の中で作って作戦をすごく立てていきます。
だから最初にガツンと言ってから、あとで懐柔したほうがいい相手なのか、あるいは最初からやさしめに柔和な感じで接したほうがいい相手なのかとか。

やっぱり争いごとは敵を知るっていうのがとても大事だと思うので、そこの調査は怠らず、しっかり準備してから交渉に臨んでいます。
そこはサボってはいけないポイントだと思うので。

---やっぱりそういう努力があるからこそ、交渉で終わらせることが多くなってくるんですかね。

そうですね。
そうなっていると思います。

---あとは労働関係以外で、先生が今後興味・関心がある分野って何かあったりしますか?

今後というか、弁護士登録してから子どもの権利の問題はずっとやっていて、それはプロボノ活動としてこれからも続けていきたいなと思っています。

子どもの虐待の問題であったり、少年事件であったりですね。
理想論に聞こえるかもしれませんが、専門家として社会のために果たさなきゃいけない役割というものも、バランス良くやっていかなきゃいけないと思っているんです。

やはり国から認められてバッジをつけている以上はそれがなくては出来ないプロボノ活動をするのも、私は弁護士の使命だと思っています。

---例えば、離婚とかでも子どもの関係って多いですよね?

多いです。
離婚案件を扱う中で、子どもに接してきた経験っていうのはすごく生かされているなっていうのは感じます。

---そうですよね。先生はお子さんがいらっしゃいますもんね。

それもだし、子どもの虐待問題とかをやっていると、児童心理の勉強なんかもするんです。

高葛藤家庭における子どもの心理とか。
なので、離婚の紛争に巻き込まれたお子さんの気持ちにも配慮して、それに沿って依頼者に助言をすることが出来るんです。

例えば「離婚した後子どもはお父さんとは絶対に会わせない」って言っているお母さんがクライアントだとしたら、「いや、離婚しても、相手がお子さんにとってお父さんであることには変わりはないんですよ。充実した面会交流がお子さんの自己肯定感を高めるというデータもあるんです。」とか、そういうアドバイスを積極的にすることもあります。
それで結果的にクライアントからもすごく感謝されることもあるんですよ。

 

■最後に

---弁護士業10年目をむかえて、今までを振り返ってみてどうでしたか?

登録する時に、本当にいろんな事件をやりたいなっていうふうに思っていて、それは実現できているので、それに恵まれた環境だったのはすごくありがたいなと思っています。
大半の中小企業、個人の方が遭遇するような法的なトラブルには、もうほとんど対応できるようになりました。もちろん、これからもまだまだ勉強ですけど(笑)

共進総合法律事務所 森田梨沙 弁護士

---森田先生がなりたい弁護士像、目指す弁護士はありますか?

生涯、勉強を続けていける弁護士でありたいです。

ちょっとぶっちゃけた話になりますが、諸先輩方を見ていると、どんなにすごい立場になられても実直に勉強されている先生と、そうでない先生と、弁護士は二つに分かれていくなと感じるんです。

私は弁護士である限り絶対に勉強を怠らないでいたい。
どうしても日々の仕事に忙殺されて、事件に必要な勉強以外にまで手が回らない部分はあるんですけど、理想を言えばそうじゃない勉強もどんどんやって、視野を広げ、これからも絶えず成長をしていきたいと思います。

---最後に、インタビュー記事を見てくれた方、相談に来られる方に一言メッセージをお願いします。

私が目標としているのが、「日本一敷居の低い弁護士」なので、ご相談に来られる方は気楽に来ていただけたらいいなと思っています。
読んでくださる方には、直接お会いしたら公開できない趣味のお話もできると思います……(笑)。

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森田 梨沙 (東京弁護士会所属 / 共進総合法律事務所)

ご依頼者のお悩みは問題を解決する方法は、様々ありますが、訴訟をするだけではありません。 当職は、交渉能力はかなり自信があります。 「バランス感覚」を大切にし、悩みや問題を抱えているご依頼者の負担を軽減することも配慮しています。 ご意向もくみとりますが、問題解決後のことも考え、円満な解決に向えるように最大限ご尽力いたします。

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