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相続歴40年のベテランの弁護士先生が弁護士法人を設立した経緯を聞いてみた

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更新日:2019年07月26日
相続歴40年のベテランの弁護士先生が弁護士法人を設立した経緯を聞いてみたのアイキャッチ

弁護士法人、想像するとイメージは固い、敷居が高い、法人なんで人が多いイメージがある。

ネットで、弁護士法人を調べてみると、

弁護士法人(べんごしほうじん)は弁護士を社員とする弁護士業務をおこなう法人。

弁護士法人の社員は弁護士でなければならず、原則全社員が業務を執行し弁護士法人を代表する。

何だか敷居が高いイメージがますます上がってしまった。

今回は、敷居が高そうな弁護士先生がわざわざ、法人化するって何の意図があるのでしょうか?

法人化するメリット・デメリットなどを取材してみたい。

という事で、弁護士法人へ編集者がアポイントをお願いしたところ、中々ご快諾いただける弁護士法人は少なく、やっとお話しできた、電話先の担当の弁護士先生は「うーんどうしようかな・・・」という、断りから始まった経緯がある。

しかし、粘りに粘り、頼み込んだところご快諾をしぶしぶ頂き、取材をさせていただいた。

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今回は新宿と麹町に2拠点を持つ、六法法律事務所のその中に内包されている、弁護士法人六法法律事務所の道本幸伸(みちもとゆきのぶ)弁護士先生にお話を伺うことができました。

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-法律事務所の理念

私達は、弁護士10名のチームワークが良いこととフットワークが自慢です。

それぞれが専門分野の能力を磨きながらひとつの事務所としてトータルな法的サービスを提供しています。

また、提携先の公認会計士、税理士、社会保険労務士、行政書士との協力関係も密接で、的確なアドバイスと迅速な解決をモットーにしております。

-麹町と新宿で設立することになった経緯を教えてください

麹町に関しては、昔からこの辺で仕事をしているというのが1番の理由です。

また、麹町本部の物件が分譲で売りに出されたので、所有志向が強かったので購入したのも理由の1つかもしれません。

なんと、麹町3分の好立地の事務所物件を購入したという何とも開始から凄いエピソードが・・・

新宿は、弁護士法人六法法律事務所:新宿オフィスというのが正式名称です。

現在、新宿と麹町の両方で相談を受けており、新宿事務所は結構、土日の相続の相談があるんですよ。

-麹町という土地で良い箇所や気づいた点などありますか?

1つは裁判所に近いっていうものがありますね、後は国会に近いっていうのもあるので政治家の方の相談も受けれるようにしており、覚えてもらいやすいなどもあったりするなど理由があります。

-現在の弁護士先生の構成比率

現在、六法法律事務所は10名の弁護士と事務員4名で皆様の相談をお待ちしております。

弁護士法人の方は、代表の私と、永井弁護士の2名の構成となっております。

道本周作(みちもとしゅうさく)弁護士が留学経験があるので中国語の事案なども対応可能です。

-弁護士法人はどういったもので、経緯や法人化のメリット・デメリットなどありますでしょうか?

まず、冒頭でも説明しましたが、うちの場合は、六法法律事務所の中に、弁護士法人六法法律事務所があり設立して15年になります。

まず、弁護士法人は、社員がすべて弁護士でないといけないというルールがあり、弁護士法人にすると社員の人数分だけ、複数事務所が持てるというのがあります。

株式会社などでは社員は正社員の事を指しますが、弁護士法人や税理士法人では、社員は株式会社でいう役員の事を指しています。

個人・法人の方が依頼する際に法人であれば、安心感・信頼性が増すという見え方等もあり、従業員も厚生年金に加入・業務が安定するという理由もあります。

また、長期的な視点として、事案が若手に引き継げるというメリットやノウハウの蓄積・共有・事業の継続性がありますね。

例えば、遺言書の執行者を私と選任したとしましょう、しかし遺言が執行される前に、私が仮に亡くなってしまった場合、私個人の名前しか記載されていなかったら、引継ぎが出来なくなってしまいます。

しかし、弁護士法人の名前であれば、引継ぎが可能となる為、事務所の社員であれば誰が対応する事も可能となります。

その為、私が何かあった場合でも、引継ぎが出来るよう考慮し、事務所を法人化にした経緯があります。

デメリットというと、すべての弁護士が、それぞれ全責任を負うという株式会社などよりも1人の1人の責任のハードルが高いことが有りますが、1つ1つの事案にしっかりと、責任を持つという事なので、逆にお客様にとっては、安心感に繋がる事もあります。

-事務所の事案の構成比率はどんなものでしょうか?

事務所としては、企業法務・刑事・交通事故・離婚・労働・原発の損害等色々と担当していますね。

自身は個人の事件が多く、それも相続中心です。男女比率としては、個人が多く女性の相談者が多いのは、私に頼みやすいイメージ持って頂いているんでしょうかね(笑)?

年齢は、50~70歳くらいの方が多いですね。

-この頃、相続で相談が増えている事案などはありますか?

財産の使い込みや・財産の隠匿などで、この頃は海外に資金を移動したなんて話もありますね。

しかし、遺言書に関わるトラブルも多く、その結果、遺留分に関わる事案も非常に多いと思います。

もう、遺言書も自分達で作れる時代なので、その有効・無効などを争うなんてものが多くなったかなというのが、肌感としてありますね。

-上記の背景などあれば教えてください

この頃は、弁護士に相談するのが当たり前となって、きちんと解決させるために弁護士を付けるといった依頼者が多くなった様な気がします。

喧嘩するために弁護士を付けるのではなく、話し合いが自分達じゃどうにもいかないので、弁護士に相談するといった感じでしょうか?

昔は、弁護士を付けると相手からは、「弁護士に頼みやがって!」「弁護士付けるなら喧嘩しかない」などと言ってたものですが、今は当たり前の様に弁護士がついているイメージがあります。

-ご依頼者の方に言われて嬉しかったこと・悔しかった事は何でしょうか?

やっぱり、「良かった」って言われる事ですが、「早期解決していただいた」って言われるのが一番嬉しいですかね。

時間かけてしまうと、依頼者の負担になってしまいますからね。

逆に悔しかったことは一審で勝って二審で負けて最高裁で負けるなんて事は、本当に依頼者に対して申し訳ない気持ちで、裁判官の結論を自分たちの結論に持っていけなかった自分の力不足に対して悔しいですね。

あとは、長い依頼者だったのですが、良い結果を出していたのにもかかわらず、途中でやめると言われた事もありますね。

そういった、悔しい思い出はすぐに出てきますね(笑)

相続の事件は、3、4年かかる事案もあるので、依頼者の方と人生を共に共有していると思っていますので、結果が出ないと悲しいですね。

-インターネットを使って集客の見解や、依頼者の方に対して大切にされている事

インターネットで、宣伝をすることは大切だと思っております。

弁護士として何が出来きるのか?を発信できる訳ですから。

インターネットの媒体は、迅速にPRの発信ができるとても便利なメディアだと思っております。

インターネットのお客様は色々な弁護士事務所を見たり・話を聞いて、私と比べてくれるのでありがたいですけどね。

多分、依頼者の方は私の経験である強みなどを評価してくれているのかな?と思っております。

私も、若い時は年配の弁護士に経験なんて関係なんじゃないか?なんて思った事はありましたが、この年になって、やっぱり経験は大切だなと感じることが多いですね。

やはり、30分という限られた時間でも、貴重な時間を割いてお越し頂いているわけですから、私が提案する立場だと思って向き合っております。

最初のプランが上手くいけばそれほど、結果は外れないと思います。

初めのプランを依頼者と共有し合うのは大切と思います。

-特に相続を注力していきたいとありますがきっかけなどありますか?

答えになっていないかもしれませんが、ベテランならではの経験を活かし相続のプランニングをしていきたいと思っております。

-これから相続の事案に関してはどういった動向などが予想されますでしょうか?

相続では、遺言書だけではなく、相続税や登記の問題など解決すべきものが、色々と有ります。

私共の事務所の様に、税務申告・相続登記も対応可能で事務所の強みをいかした解決のための弁護士の介在が多くなってくると思います。

訴訟や調停ではなく話し合いで終わらせる事案を多くすべきでしょうね?

後は、相続の信託が出てくるのではないかと思っています。

生前から特定の子供・孫などに財産を信託を利用してすすめるという事は、増えると思います。

当弁護士法人も信託業務を出来るように整えていく必要があり、信託受託を出来る様にしたいと思っております。

-ご自身だったらこんな相続が望ましい

相続人がトラブルにならない様にする相続にすることが一番ですね。

でも、自身が弁護士だからといって、遺言書を遺したとしても完璧にトラブルにならない様に相続が終わるなんて事は言い切れないけどね・・・(笑)

-弁護士になるきっかけは何だったのですか?

サラリーマンになりたくなかったのが本音です(苦笑)

大学の3年の就職活動を同級生が始めたんですが、どうしても自分は就職活動をする気が起きませんでしたね。

漠然とただ何になりたいというわけでもなく、たまたま法学部に入っていたので司法試験するっきゃないという事で弁護士になった感じですかね?

-逆に辞めたいと思った事、嫌だなと思った事はありますか?

他に出来る事が無いので、辞めようと思った事はありませんね。

裁判官・検察官などは?と聞かれたりしますが無いですね。

弁護士になったのは必然なのかもしれませんね。

-著者を11と複数出されておりますが、出版にあたり何か経緯があったのでしょうか?

1、リース契約と瑕疵担保責任(N.B.L)

2、これからの相続対策と遺言の書き方(主婦の友社共著昭和62年)

3、講演「相続遺言に強くなろう」(東京弁護士会民法律講座)

4、女の遺言―上手な書き方。書かせ方―(婦人公論)

5、養子縁組の法務(速報税理)

6、損をしない離婚の法律学(婦人公論)

7、貸倒れ防止と債権回収の手引き(新日本法規共著)

8、「NEXT」紙上法律相談(講談社)

9、借地上建物の担保取得の留意点(JA金融法務)

10、教えて!お金の法律―猫no法律事務所・編(講談社)

11、教えて!恋の法律―猫no法律事務所・編(講談社)

昔は弁護士は宣伝してはいけないという規則があったので、宣伝のために本を執筆し出していましたね。

本を書くというのは、イコール宣伝だったんですよ。

事由に宣伝も出来る様になったし、インターネットで手軽に情報発信・宣伝ができますので、これからは本も出す事は無いと思いますね(笑)

-六法法律事務所に相談に来られる方にメッセージをお願いします

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弁護士歴40年が経ちましたが、ベテランな弁護士ほど敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、お気軽にお越しください。

相談に来られる方へ解決のための最適のプランを提案させていただきます。

大切な相談時間の中で、経験に基づいてベストな解決方法を提案をさせていただきますので、お悩みになった際は、早目に・気軽にご相談下さい。

きっと、お役に立てると思いますよ。

-インタビューを終えて

道本幸伸(みちもとゆきのぶ)弁護士はすごくおおらかで、静かに話を聞いていただける先生です、何かうまくいかなかった時は、自身がいけないんだと会話の中でおっしゃっており、非常に自己研鑽を怠らない方でした。まだまだバリバリの現役なんだろうなと感じました。

色々と制約が多いながらも、依頼者の事を考え、六法法律事務所を法人化したという経緯がありましたし、次の信託等の動向などもご自身で色々と調べておりました。

弁護士となるきっかけがサラリーマンになりたくないっておっしゃっており、気の抜けた会話等もありましたが、会話の中で依頼者の考え方、悔しくなった時の思いなど考えると、先生は弁護士が天職だと感じました。

また、終始、「ちゃんと写真撮れているかな??」なんて気になさっていました(笑)

とても人柄が出ている写真におさまっておりますよ。

相続でお悩みの方でベテランの先生をお探しであれば、六法法律事務所へ相談してみてはいかがでしょうか、おおらかな道本幸伸(みちもとゆきのぶ)弁護士が良いプランを提案してくれますよ。

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道本 幸伸 (第二東京弁護士会所属 / 六法法律事務所新宿オフィス)

40年に渡って相続・遺言関係の問題に取り組んでいます、お陰様で累計4,000件以上のご相談に乗り、1,000件以上の問題解決のお手伝いをさせて頂いております。 相続人の同士では、冷静な話し合いはなかなか難しいものです。私たちは、経験から基づく提案をさせていただき、迅速に解決させていただきます。

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相続相談弁護士ガイド 編集部

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