遺産相続専門の弁護士検索・法律相談ポータルサイト

遺産相続の相談件数 6097

遺産相続に強い弁護士 208

【弁護士監修】離れている親が孤独死をしてしまったらすべきこと4つ

この記事を監修しています
古閑 孝の画像

弁護士 古閑 孝 アドニス法律事務所

21582 Views
更新日:2024年02月14日
離れている親が孤独死をしてしまったらすべきこと4つのアイキャッチ

一般的に「孤独死」とは?

行政では、「孤立死」という名称で表現されています。「孤立死」とは、内閣府の高齢社会白書では「誰にも看取られることなく息を引取り、相当期間放置されるような、悲惨な孤立死(孤独死)」と表現されています。

ある研究所の調査では、死後4日以上経過して遺体が見つかった65歳以上の高齢者を「孤立死」とすると、その数、年間1万5603人であり、1日に42人が「孤立死」していることになります。さらに、「死後2日以上」まで広げると、1日73人、1時間に3人が「孤立死」をしていることになります。

他人事では有りません。

日本では、単身世帯が増える中で、家族の絆や職場のつながりが急速に失われ、孤立する人が急増しています。

突然、離れて暮らす親が「孤立死」と警察から連絡があったら?

苦しかっただろうか、寂しかっただろう、早く会いに行きたい等、何もできなかった事を申し訳なく、悔やんで、悔やみきれない思いをめぐらすことでしょう

また孤立死の場合、故人の財産や債務の内容、遺言書の有無など不明な事も多いため、相続人の確定や相続放棄の要否など、必要な手続も多くあります。

遺言書が見つかった時の対処法
遺言書があった時には、遺言書の偽造など未然に防ぐため、遺族といえども勝手に開封できません。
必ず裁判所で開封手続き及び検認の手続きをしましょ...

警察から問合せがあれば、

警察は故人を発見した後、死因を調べる為の検死を行った結果、遺体が誰であるのか確認をし、あなたに「身元引受人になってくれるか?」と、「確認のため一度署まで来るように。」と連絡をしてきます。

その1 警察で説明を受けた後は・・・

警察は、故人の住居から貴重品やその他も持ち出しをしているため、検死後、親子関係が確認されれば、あなたは、

  1. 遺留金品の引取り
  2. 警察の監察医から「死体検案書」を受取り
  3. そして、「死体検案書」と併せて「死亡届」及び「死体許可申請書」を作成し、市町村役場に提出すると、埋火葬の許可書が発行されます。(因みに病院で亡くなった場合は、「死亡診断書」を病院から受け取って下さい。)

その2 次に、葬儀社を決めます

依頼する葬儀社が決まれば、葬儀を執り行うのか、火葬のみにするのかなど詳細を決めます。

当然ながらオプションをつければつけるほど葬儀費用は高額となるため、冷静に判断しましよう。

葬儀代って誰がどう払えばいいの?
葬儀代についてのご相談事例
先日、相談者(二男)の兄が亡くなりました。兄は、既に離婚しており、離婚した元妻に未成年の子供が二人います。...

その3 清掃業者の依頼を検討しましょう

ご自身で故人の住居を整理したいとの想いはあるでしょう。

しかし、「孤立死」は死後数日経過していますので、発見される日数によっては、故人の損傷も激しく遺体が誰であるのか不明の場合もあるため、歯牙鑑定(歯の治療痕等からの確認)や、DNA鑑定が必要な場合もあります。

その結果、「孤立死」をされている場合のお部屋の状況は、「異臭」によりわかります。この「異臭」(死臭)は、人間が最後に周りへSOSを発信する最終手段ですので相当な臭いです。

そのため、通常の清掃業者では対応が難しく、特殊な手法や薬剤を使っての作業となるため、孤独死現場清掃専門の業者に依頼することをおすすめします。当事務所では、特殊清掃会社をご紹介することができます。

その4 最後に

最近では葬儀社が、死亡届から、火葬場の手配、葬儀後にある初七日法要、さらには、役所関係の手続等まで全て行ってくれるようです。

しかし、悪徳業者も横行しているため、葬儀屋さんに希望を伝えて、幾らの予算で行うとか見積もりをしっかり出してもらってから依頼して下さい。

遺産相続に関する困りごとは弁護士へ相談を

故人の財産や債務の内容、遺言書の有無が不明である場合、相続人の確定や相続放棄の要否など必要な手続きが多くなるかもしれません。

そこで頼りになるのが「弁護士」の存在です。

弁護士であれば、個々の状況に合わせて相談に乗ってくれるだけでなく、相続で起きやすいトラブルを未然に防いでくれるでしょう。

弁護士を選ぶ際は、トラブルの内容に精通しているかどうかや相談のしやすさ、説明の分かりやすさを意識しておくのが重要です。

弁護士費用が不安な方は"弁護士保険"の加入がオススメ

弁護士に相談する前に、弁護士費用が不安な方はベンナビ弁護士保険の利用を視野に入れてみましょう。

あらかじめトラブル発生する前に弁護士保険に加入しておくことで、いざという時の高額な弁護士費用を補償してくれます。

弁護士保険なら月々2,250円〜加入できるベンナビ弁護士保険がオススメです。

相続に強い弁護士

この記事の監修者

古閑 孝の画像

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

相続は、どなたにも身近で起きる出来事です、しかし、感情で揉めてしまったり話し合いで解決出来ないことも少なくありません。 相続時には色々なトラブル・悩みが発生するものです、私の40年間という弁護士経験のを元に事例や状況に沿って対処法を電話でも解説可能...

この記事を見た人が見ている記事

離れて生活している親が孤独死をしてしまったらすべきこと3点の画像

2021年09月15日 6989 views

相続相談弁護士ガイド 編集部

お墓は誰が守る(継承するのか)?の画像

2021年05月26日 7900 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

お葬式や遺品の片付け費用は、法定相続人で負担するの?の画像

2023年04月04日 9749 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

家族などの身寄りのない人の相続対策とは?の画像

2020年08月04日 10599 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

内縁関係(内縁の妻・夫)での相続問題の画像

2020年09月23日 9985 views

古閑 孝 (弁護士)アドニス法律事務所

問い合わせの多い遺産分割に強い弁護士

遺産分割に強い弁護士相談

問い合わせの多い遺産分割に強い弁護士

弁護士保険ミカタで高額な弁護士費用を補償